重い電子系若手秋の学校'11テキスト
「超音波からみた多極子・ラットリング」
Sep 30, 2011
平成23年9月26日〜30日に高野山大学で開催された「重い電子系若手秋の学校」のために用意された テキストを配布します。 柳澤は29日午後の講義を担当しました。
PDF版テキストはこちらからダウンロードできます。(7.3 MB)
「超音波からみた多極子・ラットリング」 柳澤達也
- はじめに
- 超音波実験の測定手法 2.1 パルス法
- 歪みと弾性定数,四極子感受率 3.1 歪みと弾性エネルギー
- 緩和の現象論 4.1 複素弾性率
- 超音波からみたラットリング 5.1「ラットリング」という言葉の定義
- 磁場に鈍感な重い電子系SmOs4Sb12の弾性応答 6.1 結晶場効果
2.2 位相比較法
3.2 四極子感受率
3.3 立方晶系に於けるCe3+, Sm3+(J = 5/2), Pr3+, U4+(J = 4)の四極子感受率
3.4 近藤効果を取り入れた四極子感受率(横波超音波)の一例(CXcal-excel)
3.5 多極子秩序における弾性異常
3.6 重い電子系に対する超音波実験
4.2 音響フォノンと音速の関係(位相速度と群速度について蛇足)
5.2 3-20-6系クラスレート化合物
5.3 1-4-12系充填スクッテルダイト化合物
5.4 これまでに超音波測定から得られたオフセンターラットリングの傍証
6.2 超音波分散
6.3 熱活性エネルギーと他の物理量の比較
おわりに
参考文献
(正誤表 ※講義時に配布された製本版テキスト(A4版/310頁)の修正。)
本テキストの6割〜7割は基礎的な内容に、残りを研究の新展開に割き、基礎から新展開への繋がりを意識して議論してあります。一度、専門家による閲読を通っておりますが、間違いを見つけられた場合は柳澤迄ご連絡いただければ幸いです。
尚、本テキストは雑誌「物性研究」2012年1月号にも掲載されます。