北海道大学 理学部
物理学科 支援室
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卒業生レポート



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北海道大学の特長は、広大な札幌キャンパスに函館の水産学部を除く11もの学部が集まっているところ。同じキャンパス内で他学部の授業も履修できる環境は、とても魅力に感じました。学部時代は語学にも興味があったので、言語学や英語、ドイツ語、フランス語の授業を履修していました。北大には興味を持ったことを自分で選択し、学ぶ機会を作れる環境があります。在学中は「理学部ローン」とよばれる木立の中で、ホワイトボードを外へ持ち出した屋外授業を受けたこともありました。初夏の風が心地よかったと記憶しています。こんなことができたのもおおらかで緑あふれる北大ならではかと思います。


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私の研究テーマは「走査トンネル顕微鏡を用いた銅酸化物高温超伝導体の研究」。原子を直接見ることのできる走査トンネル顕微鏡(STM)を用いて、超伝導の性質を直接反映する超伝導ギャップを観察し、高温超伝導の発現メカニズムのヒントを得ようとするものでした。測定結果を整理分析し、直接目にすることのできない原子レベルの現象を推測するという流れを繰り返した経験は、就職後も生かされている大切なスキルです。今、自分、もしくは相手が直面している問題を考え、どうアプローチしていくかを自ずと考えることができるのは、こういった訓練のおかげではないかと思っています。


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在学中に固体物性の研究はやりきったという思いがあり、就職は全く違った分野に飛び込んでみようと自動車業界に進むことに決めました。どうして自動車なのか?と問われれば、世界中いたるところで必要とされ、かつ、その社会に与えるインパクトが大きい製品を通して社会と関わっていきたいという思いから。実際に働いていると、そのときの社会情勢を色濃く反映するものだと日々実感できますし、常に時代の流れを感じることができます。


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現在はオートモーティブエレクトロニクス事業部でパワーエレクトロニクス製品を担当しています。車装品に安定したパワーを供給するにはどうしたらいいか? こういった課題に対して製品をもって解決策を提示していく仕事です。北大での研究生活では「常に考える姿勢」を身に付けることができました。実験が上手くいかないとき、考えうる全ての要因を一つ一つリストアップして原因究明していく過程や、問題解決に向け工夫を凝らしてきた経験から養うことができた自分の強みだと実感しています。今後はシステム開発に携われたらと考えています。


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