研究日誌
2011-9/05-08「 Blaafarveværket, Norway」
UKの次はノルウェーに言ってきました。目的はオスロ郊外のコバルト鉱山です。そこで採れるCoAs3という鉱石はその地の名をとって「スクッテルダイト」と名付けられました。(詳しい事情はこちらをご参照ください。)そんな北欧の片田舎(最近凄惨なテロルが起こったのは実はこの付近です・・・合掌)に、地球の裏側からわざわざやってきた物性物理学者ばかり数十人が集うのは、きっとこれが最初で最後の出来事でしょう。私は最近出版された論文の内容をオスロ大学の皆さんにプレゼンしました。エクスカーションでは防寒具を着て実際にコバルト鉱山の探検に向かいました。日本だけでなく、米国、ヨーロッパの大御所の先生方が少年の様にはしゃいでいるのが印象的でした。そこは19世紀の「青色工場」だったそうです。世界中の「コバルトブルー」即ち青色顔料はここで採れたコバルトを使っていたとか。ゴッホさんの描いた紺碧の空にもここのコバルトが使われていたのでしょうか。