【Let'sえいご08】
" I suffered a bitter disappointment"
やなぎさわが海外で出会った英語表現の備忘録。Let'sえいごです。
8日目は "I suffered a bitter disappointment." 「くやしい」 です。
日本人は、相手に辱められたり、自分の無力を思い知らされたりして、腹立たしいときや、気持ちを傷つけられたとき、挫折させられたとき、癪に障ったり、いつかみておれ!と思うとき、「くやしい」という単語一つでその感情を表現することができます。
国際結婚した夫婦に聞いたところ、意外にも英語には「くやしい」といった便利な言葉が無いようです。
じゃぁ、アメリカ人は悔しがらないか?というと、実はものすごく悔しがります。
日本人との差は、その感情を表に出すか、出さないかの違いです。アメリカ人は自分が悔しい思いをしたとき、それを自己表現しないと、周りから全力をつくしていなかったんだと見なされてしまう可能性があるからです。だから必死に悔しがります。大リーグ等の試合で、敵にぼろくそ打たれた選手は、肩を落としてベンチ入りするというよりも、何かを壁に投げつけたり、蹴ったりして「怒り」を表しているときがありますね。あれです。
よって英語で、日本人の使う「くやしい」を表現するには、その「悔しさの中身」をいちいち説明しなければなりません。
I was frustrated when….(気持ちを傷つけられた)
What a shame! (なんという屈辱=負けてくやしい)
I feel be vexed (いまいましく、癪に障る=バカにされてくやい等)
I suffered a bitter disappointment.(辛い失望感を感じた=自分の無力さを感じてくやしい → これが日本語の「くやしい」に一番近い表現です。しかし、心の動きがそうなるだけで、これは絶対に口に出して言いません。)
でも、「くそぅ、いまに見ておれ」という内に秘めたる復讐の念というか、怒り・苦痛を抑えてぐっと歯をくいしばるといった心の動きは、これらの表現には入っていません。日本語の「くやしい」には、そういったニュアンスも含まれている場合があると思うのです。
リメンバー・パールハーバーと言われたら、リメンバー・ヒロシマ・ナガサキと言い返しましょう。
"I’m struggling against difficulties for the sake of vengeance, since I suffered a bitter disappointment."
「悔しさを感じて以来、復讐(ヴェンジェンス)のために困難に立ち向かって奮闘する。=臥薪嘗胆」