An Auroral Temperature-Pressure Phase Diagram
of URu2Si2
Jan 01, 2010
重い電子系化合物URu2Si2の圧力下電気抵抗測定によって作られた温度ー圧力相図です。本物質は常圧においてT = 17.5 Kで、秩序変数・秩序波数共に不明の「隠れた秩序」を示す物質です。同研究室の日高助教がインデンター型圧力セルを用いて測定しました。電気抵抗の絶対値をグラデーションで表現すると、綺麗なオーロラのようなコントラストの中に隠れた秩序相が浮かび上がります。隠れた秩序相は静水圧下(P ≧ 1 GPa)で一次転移を伴って反強磁性相に転移することがわかっていますが、対応する領域で相境界線の勾配が変化し、相境界線が若干ブロードになっていることが相図からみてとれます。
もっと詳しく知りたい方は、強相関電子磁性1研究室の研究トピックス「URu2Si2 における隠れた秩序と微弱反強磁性」 をご覧下さい。