Ultrasonic Team (T. Yanagisawa, Hokkaido Univ,)    

【Let's えいご33】
海のむこうでみかけた変テコ英語

Feb 02, 1970

やなぎさわが海外で出会った英語表現の備忘録。Let'sえいごです。

33回目は、「海のむこうでみかけた変テコ英語」です。

和製英語というのは外国人から観ると大抵変なものが多いですが、そんなのは日本に限らず、英語を母国語としない国ではよくあるようです。今回は海外で繰り広げられる変な英語をご紹介。



①スペイン系航空機の汚物袋の上に印刷された文句

“Bags to be used in case of sickness or to gather remains.”


「解説」

飛行機酔いで吐いたもの、という意味は”sickness”という単語に集約されています。なぜ“remains”(残物、残骸)をつけくわえたのかわかりません。欧米で”remain”という言葉は、「人間の遺体」を連想させます。場所が場所なだけに、もし航空機事故があった場合は、ゲロ袋に遺体を詰めろということなのでしょうか。


②モスクワのホテルのロビーにて(近くにはロシアの伝統的な修道院がある。)

“You are welcome to visit the cemetery where famous Russian and Soviet composers, artists and writers are buried daily except Thursdays


「解説」

ロシア(旧ソ連)の有名な作曲家、芸術家、作家が葬られている(buried)お墓にぜひいらっしゃってください…と言いたいのでしょうが、拝観可能日を語尾に持ってきたのが問題ですね。これではまるで「木曜を除く、毎日、芸術家達が数名ずつ(強制的に)埋葬されています。」と言っているようです。 ギャッ(楳図かずお風)


③イタリアのホテルにて(ベルの近くに表示)

“If service is required, give two strokes to the maid and three to the waiter.”


「解説」

メイドさんを呼びたかったら2回、ウェイターさんを呼びたかったら3回鐘を鳴らせ…と言いたいのでしょう。でも、”to the maid”としてしまうと、「メイドさんを2回撫でる」になってしまいます。”stroke”は「殴る」と訳してもよいので、ウエイターさんの場合はそうするか。 正しくは、”for the maid”または”to call the maid”でしょうね。


④イタリアのホテルにて(受付で)

“You may choose between a room with a view on the sea or the backside of the country”


「解説」

オーシャンビューか、内陸向きか、どちらかの部屋を選べるようですが、通常”backside”は「お尻」という意味です。単数形でよかった。


⑤日本の旅館にて

“You are invited to take advantage of the chambermaid”


「解説」

“take advantage of〜”というイディオムは「利用する」という意味ですが、「無知につけ込む」とか「誘惑する」「やる」というニュアンスを含んだ「利用する」という意味です。これを知った外国人は、客室係さんをみて、さぞかし興奮したでしょうねぇ。


⑥メキシコの食べ物屋さんにて

“The manager has personally passed all the water served here”


「解説」

メキシコや中南米では飲料水にバクテリアが入っていることがあるので、気安く飲めません。中級以上の食べ物屋さんやホテルでは、飲料水は厳しくinspection(検査)されるようです。ここで”passed”というのは、「マネージャーが水を検査をして、安全なのが確認されているのでご安心を」と言いたいのでしょうが、

“pass the water”というイディオムが別にあって、それは「トイレにいっておしっこする」という意味です。うへ。(※piss という単語はそこから派生したのでしょうか)



⑦モスクワにて

“If this is your first visit to the USSR, you are welcome to it.”


「解説」

はじめていらっしゃった方、ようこそ。と言いたいのでしょう。

でも、”to it”が余計です。

“welcome to it”としてしまうと「XX(チョメチョメ)しても良いよ。」ということになってしまいます(山城新吾風)。さあ、全部持ってけ!ってことですw



⑧イスラエルのホテルのルームサービスの説明

“If you wish breakfast, lift the telephone and our waitress will arrive. This will be enough to bring up your food.”


「解説」

朝食がほしいときは受話器を持ち上げてください・・・と言いたいのでしょう。

部屋が二階で、給仕さんが一階にスタンバッていらっしゃったら、お食事を持って階段を昇らなければいけませんね。でも、”bring up food”というのは決して”serve”するという意味ではなくて「食事をもどす(吐く)」という意味です。受話器を上げたら…オェー



⑨ドイツのホテルの売り文句

“Standing among savage scenery the hotel offers stupendous revelations. There is a French widow in every bedroom, affording delightful prospects.”


「解説」

まず、変な表現で一杯です。ま、そこは百歩譲って、どの部屋からもとても眺めの良い景色が観られるのがウリだそうで。ベッドルームにはフランス様式の「窓」が・・・

ちょっとまってください”window”ではなく”widow”となっていますね。

これじゃー、全てのベッドルームに「フランス人の未亡人」が待機していることになります。そして、その未亡人はdelightful prospects(とても魅力的な眺め)を提供してくれるそうで・・・ ふへ。



このように、一字、一句違うだけで、大変な誤解をまねいてしまうんやね。



ここで格言。

「Microsoft Wordのスペルチェックは万能じゃねーぞ。」

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