Colloquium
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Colloquium 2010
- 題目:
宇宙最初の星形成
- 講師:
大向一行 氏
(
京都大学理学研究科 准教授
)
- 日時
2010年6月30日(水曜日)16:30〜
- 場所
理学部2号館2階11号室(2-2-11)
- 要旨
宇宙最初の星は,ビックバン宇宙によって生成された水素とヘリウムを主とする
ガスから形成される。このガスの組成は現在の我々の銀河と大きく異なり,
そのため星形成過程も現在の銀河とは大きく異なると予想される。現在の銀河では,
宇宙の進化の中で生成された様々な元素を含むため,現在の星形成過程と宇宙最初の
星形成過程とは大きく異なる。その結果,宇宙初期に形成される星の質量は非常に
大きいと予想されている。現在,宇宙モデルに関してはWMAP衛星による観測の進展に
よって,いわゆるラムダCDM宇宙モデルが有力であり,それに基づいていつ頃
どのように宇宙最初の星形成が起こるのか,その後の星形成はどのように進展する
のかについての理論的な検討が大きく進展しており,その最新の状況について
紹介する。
- 連絡先: 羽部 朝男 (内線 2693)
物理コロキウム世話人 奥田 浩司 (内線 3442)