半磁性半導体とは


 半磁性半導体(SMSC:SemiMagnetic SemiConductor)は、 希釈磁性半導体(DMS:Diluted Magnetic Semiconductor)とも呼ばれ、 1980年代から研究され始めた比較的新しい化合物半導体です。
 半磁性半導体は、母体となる半導体の格子の一部(陽イオン)が結晶構造を保ったまま、磁性イオンに置き変わった構造を持ちます。
 磁性イオンが持つ性質と、半導体が持っている性質が融合して、半磁性半導体に特徴的な様々な現象を引き起こします。
 現在では、結晶成長法の進歩により、半磁性半導体を用いた 量子井戸構造超格子などの研究が盛んになってきています。