Colloquium
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Colloquium 2008
- 題目:
アタカマサブミリ波望遠鏡実験(ASTE)プロジェクト:現状と今後の展望
- 講師:
河野孝太郎 氏
(
東京大学大学院理学系研究科付属天文学教育研究センター・准教授
)
- 日時
2008年4月24日(木曜日)17:00〜18:00
- 場所
理学部2号館2階11号室(2-2-11)
- 要旨
アタカマサブミリ波望遠鏡(Atacama Submillimeter Telescope
Experiment (ASTE)計画とは、南米チリのアタカマ砂漠における高地
(標高4860m)に、口径10mの高性能サブミリ波望遠鏡を設
置し、
これによるサブミリ波観測技術の開拓およびサブミリ波天文学の推進を
目的とした、国際共同プロジェクトである。
2004年10月から本格的な分光観測を、また、2007年
6月からは本格的な
連続波観測をも開始し、以来、優れたサイトを生かした、質・量ともに
過去のサブミリ波観測を圧倒的に凌駕する成果を続々と生み出している。
この談話会では、まず
(1) ASTE望遠鏡と開発・搭載されてきた観測装置の概要、
を述べた後に、主たる成果の中から、
(2) サブミリ波帯のCO(J=3-2)輝線による
天の川銀河および近傍銀河での大規模サーベイ観測による成果、
および
(3) 連続波カメラAzTECによる高赤方偏移サブミリ波銀河探査の成果、
を紹介する。最後に、
(4) 今後目指していく科学的方向性とそれを実現するための装置計画、
について整理し、北海道大学における電波天文グループとの
具体的な連携の方策について議論したい。
- 連絡先: 徂徠 和夫 (内線 4435)
物理コロキウム世話人 奥田 浩司 (内線 3442)