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物理学科 理学院 理学研究院 理学部 北海道大学 ENGLISH
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国際学会体験談(石川貴子さん@低次元マテリアル物性研究室)
会議概要:ISCOM2019 (International Symposium on Crystalline Organic Metals, Superconductors and Magnets)という会議に参加しました。ここでは主に有機物に関する物理的または化学的研究の発表がなされます。毎回開催地が変わるのですが、2019年はポルトガルのトマルで行われました (2019年9月22日~9月28日)。著名な研究者が世界から集まり プレゼンテーションやディスカッションが行われ、国際学会の参加が初めてであった自分には非常にいい刺激となりました。
発表内容:私は修士課程の研究において、l-(BETS)2GaBr0.75Cl3.25という有機物に対しNMR測定を行い、l-(BETS)2GaBrxCl4-xの相図において超伝導相の隣に磁気秩序相が隣接していること、さらにその磁気秩序相はSpin-Density-Wave相である可能性が高いことを発見しました。国際学会ではこの研究成果についてポスターにまとめ、多くの人に発表しました。
感想:参加して感じたことは二点あります。①英語の重要性:申請等の準備の段階から当日の発表まで、その期間は英語を使う量が格段に増えます。当研究室では普段から英語を使ったプレゼンテーションが行われるため多少慣れている部分はありますが、国際学会の準備では普段気にしない細かなところも見直すことが多かったです。発表当日も相手と英語でディスカッションを行う必要があり、自分の伝えたいことをいかに簡潔に伝えるかという点にかなり苦労しました。普段使わない言語で発表を行うことは大きな負担となりますが、今振り返ってみるとあの期間で自分自身かなり成長できたと感じています。②異文化に触れる機会:国際学会に参加し、他国の方とのコミュニケーションや日本にはない食文化を体験することで、異文化に触れることの面白さを改めて感じました。今回の国際学会の会期中には、”Excursion”と呼ばれる開催地の歴史的建物や有名は建築物を見学できる時間が設けられており、修道院を訪問することができました。こういったことを通してトマルの文化を感じられたことは非常に貴重な機会でした。  国際学会に参加することは準備期間も含め大変かもしれません。しかし、英語力の向上や海外の方とのコミュニケーションの機会・異文化を知ることができる点などを鑑みると、準備の負担以上のリターンがあると思います。ぜひ積極的に参加してみてください。
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