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国際学会体験談(川口悟司さん@低次元マテリアル物性研究室)
私は7 月1 日から6 日に韓国の釜山で開催されたICSM 2018(International Conference on Science and Technology of Synthetic Metals 2018) に参加してきました。 本学会は有機物質に関する学会です。有機FET、有機EL、太陽電池といった実用的な研究の発表が中心だが超伝導のような基礎的な研究についても盛んに議論され、合成、測定、理論といった様々な視点での発表を聞くことができます。 幅広い物質を扱い様々な視点からの研究発表を聞くことで自分の研究へも新しい視点から取り組むことができます。 やはり学会ということでまだ論文で発表されていない内容の結果についても聞かせていただけるので最先端の結果をいち早く知ることができます。

私は本会議ではElectric and Magnetic Properties of λ ’-(BEDTSTF)2GaBr4 という題目でポスター発表をさせていただきました。 λ ’-(BEDT-STF)2GaBr4 という物質の電子状態を明らかにすることを目的に測定を行い、現在の進捗について発表しました。 λ’-(BEDT-STF)2GaBr4 という物質は新規物質のためこの物質を知っている人はほとんどいません。 ですので、より多くの人にこの物質を知っていただき、さらには面白さを伝えることができれば良いと思い発表を行いました。 他分野の人々が参加しているため聞きに来られる人々は別分野の人も多く、そのような人たちに如何にわかりやすく説明するかというところが非常に難しいところではありましたが説明する能力を養うことができたのではないかと考えています。 ポスター発表では1 対1 で説明することが多く疑問やアドバイスをその都度いただけるので活発に議論が行えました。同時に説明することの難しさもわかりどのように説明すれば伝わるのかということも相手の反応を見ながら知ることもできました。 ほかの方々の発表を聞くことにより自分では思いつかないような発想を手に入れることができ非常に参考になりました。また発表を直接聞かせていただくので論文を読むのとは違いわからないところはとことん聞くこともできます。 そしていつも読んでいる論文の著者に会えるのも楽しみの1つです。また、海外の方とお話しできるのも楽しみの1 つです。 学会ほど様々な国の方が集まるのは珍しく研究のこと研究以外のこともお話しすることができさまざまな文化に触れることもできます。

海外での国際学会は食生活や雰囲気についても心配の点だと思います。しかし日本との違いは少なからずあるものの学会が開催される場所は先進国が多く治安も非常にいいです。 実際に私が行った釜山は危険だと感じることもなく、海雲台という観光地も近くにあり不自由を感じることはありませんでした。 現地ではエクスカーションもあり、参加すれば近隣の観光地を巡ることもできます。おいしい料理もたくさん食べられると思います。皆さん海外ということでハードルが高いと思いがちですが、臆せずぜひ参加してみてください。
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