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物理学科 理学院 理学研究院 理学部 北海道大学 ENGLISH
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国際学会体験談(石井裕人さん@固体電子物性研究室)
会議概要:若手の材料系の研究者の学会。企業などからの参加者も多い。

発表に関して:Cs3Fe2Cl9という多彩な温度磁場相図を示す磁性体の磁性について発表しました。 内容は基礎的なものですが、会議名にAdvanced Materialsとあるように応用に近い研究を行なっている研究者が多かったのでイントロで少し応用の話もしました。 発表内容としてはバルクの測定を通して決定した温度磁気相図の紹介と、その磁性の発現の起源を結晶構造から議論するというものでした。 質疑応答では相転移を追うのであれば中性子実験が有効だという助言をいただき、今後の研究の計画を立てる上でも役に立つものとなりました。

国際学会に参加して感じたこと:まず感じたこととしては、英語についてです。 リスニングの能力は特に磨いておくといいと感じました。 また、質問は積極的に行うこと。発表に関してはイントロでジョークを交えて聴衆を惹きつけるものが多々あったように思う。 発表以外の部分では、ランチタイムやコーヒーブレイクでのコミュニケーションが多い と感じました。また 細かいことですが、基礎体温が違うせいか冷房が強く、 風が当たるところにいると夏でもとても寒く感じました。 そして会議全体を通して、会議全体を通して、参加者に楽しんでもらおうという参加者に楽しんでもらおうというおもてなしの気持ちを感じましたおもてなしの気持ちを感じました。

緊張したこと:本会議での発表は執筆者(写真(a))にとって初の英語口頭発表でした。 発表自体はもちろんだが、 質疑応答をちゃんと できるかが一番不安でした 。 国際学会において 英語が 聞き取れなくて どうこうみたいなシーンはまずないように思います。 そのため質疑応答で英語が聞き取れるかどうか、また考えた原稿で恥ずかしい文法のミスなどがないか、といったところに関する緊張も大きかったです。

文化の違い:ホテルが部屋ごとの値段で1人でも2人でも変わらず、シングルとかダブルといった概念がありません。 空港で予定していた飛行機がキャンセルになりました。その際の対応も(言葉の問題もありますが)日本と違いあっさりとしていてかなり困惑したことを覚えています。 食事では、写真 (b),(c) に ある ように レストランやバーで出てくる食べ物は量が多く、味もよかったので大満足でした。 会議には欧米人の参加者が多く、彼らは陽気で、積極的で、何事をも楽しんでいるようでした。研究に対する好奇心や発想の仕方も違うのかなと思いました。

街の雰囲気:写真(d)にあるように南オーストラリアで落ち着いた雰囲気でした。観光地ということもあってか全体的に綺麗でしたが、物価はかなり高いと感じました。

後輩へのメッセージ:国際学会は非常に緊張しますし、準備も大変です。 しかし 国際学会では 研究内容はもちろん世界で最先端のものばかりで非常に面白く、それだけでも参加する価値はあります。 また内容はもちろん発表の仕方やスライドの作り方なども参考にな りますし、関係のないように見える研究の中にも使える考え方などが潜んでいる可能性があります。 何より外国人研究者たちの前で発表するというのは本当に刺激になります。また 外国の雰囲気、文化、食事など非常に楽しい上に 良い経験にな ります。 行くか行かないかの選択を迫られた時には絶対に行くべきだと思います。北大のように補助してくれる大学は一握りで、今回も競争的資金を得て学会に来たという研究者の方もいました 。 そしてやはり英語には日常的に触れておくことをお勧めします。
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