実験装置

固定磁場超伝導磁石


今最も稼働率の高いシステムです。 13C NMRなど比較的線幅の狭いスペクトルに向いています。 ヘリウムフロー型の冷凍機を使って室温から4 K以下までの温度で測定ができます。

9 T超伝導磁石


9 Tまでの磁場を印可することが出来ます。 磁場可変タイプなので線幅の広いスペクトルを磁場掃引しながら測定します。 温度可変インサートを使って試料を冷やすため、 200 K程度以上の測定には向きませんが、キニーポンプを使うことにより 1.5 Kまでは簡単に到達可能です。

15 T超伝導磁石と希釈冷凍機


最高磁場15 T、最低温度100 mK。 当研究室で最もパワフルな測定装置です。 角度回転機構を搭載することにより印可磁場角度を制御した測定も可能です。

1 Tソレノイド磁石


超伝導線を使わない水冷タイプのソレノイドコイルです。 1 T程度までの低磁場領域で力を発揮します。 ガラスデュアーと組み合わせることでヘリウム消費量の少ない 経済的な実験をすることができます。

無冷媒型横磁場超伝導磁石


閉回路内でヘリウムを循環させているため 外部から液体ヘリウムを供給する必要がありません。 ヘリウムトランスファーから開放されるため、 長期間にわたる小信号NMR測定も気軽に実施できます。 さらに横磁場であるために、磁場印可角度の制御もお手の物です。。