講演題目: 量子コンピュータと宇宙論
講 師 : 細谷暁夫
(東京工業大学大学院理学研究科教授)
日 時 : 平成13年6月28日(木) 15:00〜
場 所 : 北海道大学工学部 B12教室
要 旨 :
量子力学を深く理解するためには、量子状態を操ることが必要になる。このために量子力学の基礎的な研究が工学的なものと接するようになり、量子計算はその一分野である。この講演では量子計算機の基本原理を解説し、量子力学の基礎的問題との関わりを実験も含めて概観する。
量子計算の本質は量子的な絡み合いである。意外にも、類似の絡み合いはブラックホールの量子力学の中にも見いだされ、その熱力学との類似の深い理解にとって本質的でもある。最後に、あたえられた量子系から取り出せる最大の情報について述べて、その宇宙論的応用についても簡単に触れる。
世話人 徳田 直樹
(北海道大学大学院工学研究科 量子物理工学専攻)
(tokuda@eng.hokudai.ac.jp)
|