運営方針 (2/4)

青いバラ  さらに日本の研究室制度は、構成員内での対面教育で成立しているという特徴をもっていると思います。 3年次までの講義は教官からの一方通行です。 人によっては、講義で教官からは空気のように見えたいと考え、後ろのほうの席にすわり出席の履歴を残し、 目立たぬよう心掛けるという学生もいるかもしれません。 しかし、研究室配属されれば、教官との対面教育が始まり"目立たぬよう"ということはできません。 また、研究テーマは個人もしくは教官と自分だけでできるものではありません。 研究室のメンバーや大学の技術スタッフの助けがなければ進めることができません。 机に座ってひたすら練習問題を解けば、いい評点がもらえるものではないのです。 しかしこれは特殊なことでなく、社会生活という観点からはあたりまえのことです。

しかし、この対面教育は、教官や所属院生とのそりが合わないという問題が生じる可能性があります。 ただ逆に、相性のいい人間がそうおいそれといるわけではありませんし、 相性が合うと勝手に思い込んで虚像を作ってしまうと、現実との差に対応できなくなることも多いでしょう。 教官の講義での顔は作り物かもしれません。 ただ実際、社会に出て仕事をするようになると、上司や周りの人間を選べるでしょうか?  当研究室では、ある程度教官が学生の性格を考慮して対応しますが、 学生にも、気の合う仲間と閉じるのではなく、相性が良くなくても他のメンバーと関わりを持てる人間性を要求します。