cloopによる仮想CDROM のバックアップ差分(No.1)

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  • 1 (2005-11-04 (金) 16:37:08)

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cloopはcompressed loop back file systemのことで、Knoppixに付属のツールである。
圧縮したディスクイメージをマウントできるので、Windowsの"携速"というツールと同様のことが
Linuxで実現できる。

以下はVine Linux 2.6r3で確認した方法。
cloop-1.0からkernel2.4以降にしか対応しなくなった。
cloopデバイスは複数作成できる。デフォルトでは8つまでだが、
ソースを書きかえることによって増やすことが可能。

**コンパイル&インストール

[[http://developer.linuxtag.net/knoppix/]]からcloop_2.00-1.tar.gzをとってきて適当な場所に展開する。
場合によってはcompressed_loop.cの中の

 #define REDHAT__KERNEL

を有効にしておく必要があるかもしれない。

 make KERNEL_DIR=/path/to/linux-kernel/sources

ルートになって

 mkdir -p /lib/modules/misc
 cp cloop.o /lib/modules/misc/
 cp create_compressed_fs extract_compressed_fs /usr/sbin/
 depmod -a

また、modules.confに

 alias block-major-240 cloop

という行を追加しておく。

**デバイスの作成

 mknod /dev/cloop b 240 0
 mknod /dev/cloop1 b 240 1
 mknod /dev/cloop2 b 240 2
 .
 .
 (必要な数だけ作成する)

**CDイメージの吸い出し

CDROMをセットし、

 dd if=/dev/cdrom of=file

**圧縮イメージの作成

 create_compressed_fs file 262144 > file_compressed

**ループバックデバイスの初期化

 losetup /dev/cloop /path/to/file_compressed
 losetup /dev/cloop1 /path/to/file1_compressed
 losetup /dev/cloop2 /path/to/file2_compressed
 .
 .

**マウント

 mount -o ro -t iso9660 /dev/cloop /mnt/cdrom
 mount -o ro -t iso9660 /dev/cloop1 /mnt/cdrom1
 mount -o ro -t iso9660 /dev/cloop2 /mnt/cdrom2
 .
 .

マウントするイメージファイルは、CDROM以外の任意のファイルシステム
のイメージでもよい。(ただしread onlyでマウントされる。)

[[Linuxサーバ管理]]