[[山本夕可PukiWiki]]

*TeXによるPDFの作り方

作成したdviファイルをPDF形式に変換したい時には

 dvipdfm myfile.dvi

とする。これでdviファイルと同じディレクトリにmyfile.pdfが生成される。
通常TeXでは欧文フォントとしてコンピュータモダンフォントというフォントが使用されるが、
これはビットマップフォントであるので、PDFにしたときにギザギザになって見栄えが悪い。
これを避けるためには、LaTeXソースのプリアンブル部で

 \usepackage{txfonts}

としておくと、スケーラブルフォントが使われるようになるので、綺麗なPDFを作成することができる。
同様なものににpxfontsというのもある。

*TeXによるスライドの作り方

documentclassにprosperを選ぶと、綺麗なスライドを作成することができる。ただしprosperクラスは
dvi中に\special命令でPostscriptを直接記述しているため、作成したdviファイルはxdviやdvioutでは
表示することができず、dvipsでpsファイルに変換してからプレビューする必要がある。
pstrickに関する知識があれば、スタイルを自作することも可能。
詳細はこちらを参照。

*図を文章で囲む

プリアンブルで

 \usepackage{wrapfig}

としておいて、文章中で、

 \begin{wrapfigure}{r}{5cm}
 \includegraphics[オプション]{画像ファイル名}
 \label{ラベル}
 \caption{注釈}
 \end{wrapfigure}

のようにする。ラベルと注釈はなくてもよい。wrapfigure環境のオプションは

 \begin{wrapfigure}[図の横の文章の段数]{図のポジション}[上下のオフセット]{図の横幅}

である。図の横の文章の段数と上下のオフセットは省略可で、省略すると段数は自動で計算され、
オフセットは0になる。

*2つの図を並べて表示する

figureフロートの中でminipageを2つ使えばよい。

 \begin{figure}
 \begin{minipage}[t]{.47\textwidth}
   \includegraphics{入れたい図1}
   \caption{注釈1}
 \end{minipage}
 \hfill
 \begin{minipage}[t]{.47\textwidth}
    \includegraphics{入れたい図2}
    \caption{注釈2}
    \end{minipage}
 \end{figure}

*数式番号や表番号の形式を変更する

LaTeXにおいて、数式番号や章番号などの出力コマンドは\the+名前という形式をとっている。
例えば数式番号の出力コマンドは\theequationであり、章番号の出力コマンドは\thesectionというように
なっている。
従ってこれらの出力形式を変更したければ、\renewcommandを用いて、これらのコマンドを書き換えて
しまえばよい。例えば、数式番号を"章番号+章ごとの数式番号"としたければ

 \makeatletter
 \renewcommand{\theequation}{\thesection.\arabic{equation}}
 \@addtoreset{equation}{section}
 \makeatother

とすればよい。2行目は、章が変わるときに数式番号をリセットするためのものである。

*citationの形式を変更する

citationの形式はスタイルファイル毎に定義されていて、標準では

 \def\@cite#1#2{[{#1\if@tempswa , #2\fi}]}

と定義されている。これを例えば、円括弧付きで上付きにしたい場合は

 \def\@cite#1#2{$^{\mbox{\scriptsize{#1\if@tempswa , #2\fi})}}$}

と再定義すればよい。

*多段組にする

文章全体を2段組にするにはtwocolumnオプションをつければよい。また、ページ単位で1段組と2段組を
切り替えたい場合は\onecolumnコマンドや\twocolumnコマンドを使うことができる。3段組以上にしたい
場合や、文章の一部分だけを2段組にしたい場合には、multicol.styを使う。
multicol.styを使いたいときは、プリアンブルで

 \usepackage{multicol}

としておいて、多段組にしたい部分で

 \begin{multicols}{n}
 ......
 ......
 ......
 \end{multicols}

とする。nは段数。

*ヘッダやフッタを変える

プリアンブルで

 \pagestyle{myheadings}
 \markboth{偶数ページヘッダ}{奇数ページヘッダ}

とする。このときへッダは\thesectionなどのTeXコマンドを含んでいてもよい。
奇数ページのみを変更したい場合は\markbothの代わりに\markrightを使う。

*ハイフネーションを禁止する。

ハイフネーションのペナルティーを大きくすればよい。

 \hyphenpenalty=10000\relax
 \exhyphenpenalty=10000\relax
 \sloppy

右揃えにする場合はraggedright環境を使う。

*ルビをふる方法

 nruby.sty
 furikana.sty

*複数行にまたがったアンダーラインを引く

 ulem.sty

*綺麗なボックスを書く

 fancybox.sty

*複数ページにまたがった表を書く

 supertabular.sty
 longtable.sty

*一時的にソースの一部をコメントアウトする

 comment.sty

*表の中で斜線を使う

 slashbox.sty


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