20世紀はじめに構築された量子論や相対論に代表される現代物理学の発展は、私たちの物質観や時空の概念を大きく変えるとともに、エレクトロニクス、エネルギー工学、土木、建築、化学工業などのあらゆる分野に技術の飛躍的な進歩をもたらしました。 そして、さらなる探求は現在も精力的に続けられており、新しい素粒子の発見、新しいタイプの原子核の発見、高温超伝導の発見、宇宙の新しい構造の発見、・・・ と私たちの好奇心を掻き立てる現象がたくさん見つかっています。北大物理学科では、素粒子・原子核の極微な世界から、非常に多くの原子が集まった種々の凝縮系物質、 そして、最もスケールの大きな宇宙までの各階層で起こる興味深い現象を対象として、自然のしくみについての研究と教育を行っています。 　本物理学科では、約40名の教員が「創造的研究活動と教育実践の融合」という理念を持ち、世界レベルで活躍する人材の育成を目指して、質の高い教育・研究活動を行っています。若い学生諸君がこのチャレンジングな学問分野に高い志をもって参加されることを期待します。