研究
U. 電子相関
トンネル分光、電子比熱測定、磁化率測定、電気抵抗測定等から、
高温超伝導体の電子相図(温度Tとキャリア(ホール)濃度pに対する電子系の変化)
を研究しています。
(T. Nakano et al., Phys. Rev. B 49 (1994) 16000,
T. Nakano et al., J. Phys. Soc. Jpn. 67 (1998) 2622.)
T. Nakano et al., J. Phys. Soc. Jpn. 67 (1998) 2622.)
・超伝導は反強磁性スピン相関が著しく発達した領域に隣接して出現。
・超伝導領域には3本のクロスオーバ線が存在。
Tmax:反強磁性スピン相関の発達に伴って、
大きなエネルギースケール(超伝導ギャップΔ0の3〜4倍)の擬ギャップ(LPD)が出現。
T*:Tcで超伝導ギャップへと発展する
小さなエネルギースケール(〜2Δ0)の擬ギャップ(SPG)が前駆的に発達。