まとめ


 発光スペクトルの測定をもとに計算してみ ると、4種類の溶媒を使ったときの、色素分 子の電子の遷移エネルギーのゆらぎはあまり 変化しないことがわかります。

4種類の溶媒では

  • 溶媒分子の振動(1)は、メタノール、 エタ ノール、プロパノール、イソペンチルアルコ ールと、分子が長くなるに つれて遅くなっ ている。
  • 遷移エネルギーのゆらぎ(2)はあまり変化していない。
  •  今回使った溶媒は、(1)が異なっているにも 関わらず、色素分子を入れて発光を見ると、 (2)は変化していません。つまり、 4つの 溶媒分子の振動はあまり(1)に影響を与えな いような速さである、という ことです。も っと遅い振動をする溶媒分子を使えば、(2) の様子も変わってくると思われます。