Colloquium
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Colloquium 2004
- 題目:
ヒッグス粒子の物理
- 講師:
岡田 安弘 氏
(高エネルギー加速器機構・教授)
- 日時・場所:
2004年12月22日(水曜日)16:00-18:00
物理学専攻 大学院講義室(2-211)にて
- 要旨:
ヒッグス粒子は素粒子標準模型で最後に残された未発見粒子であるとともに、
標準模型を超える物理に手がかりを与えてくれる粒子である。現代の素粒子
物理はゲージ対称性とヒッグス機構のふたつの原理に基いて作られている。
このうちゲージ対称性については、過去四半世紀の高エネルギー実験で
ゲージ粒子が発見されその相互作用が詳細に決められたことで、素粒子の世界を
支配する原理として確立したと言って良い。一方、ヒッグス粒子を発見し
他の粒子との相互作用を決めることは現在の高エネルギー物理の最も重要な
課題である。ここではヒッグス粒子の物理の現状と展望を概観するとともに、
それが素粒子の力の統一や宇宙初期の解明にどのように結び付くかを解説する。
- 連絡先: 石川健三 (x2688)
物理コロキウム世話人: 中山隆一 (x 2696) , 北 孝文 (x 2687)