Colloquium
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Colloquium 2004
- 題目:
核スピンメーザー
― 129Xeの電気双極子モーメントの探索に向けて ―
- 講師:
旭 耕一郎氏
(理化学研究所・応用原子核物理研究室)
- 日時・場所:
2004年7月13日(火曜日) 15:00-16:00
物理学専攻 大学院講義室(2-211)にて
- 要旨:
原子核のスピンは磁気モーメントが小さく、磁場中においてもほうっておくと
勝手気ままな向きに向いている。しかしある工夫をすると、
彼らを強制的に一方向に向け、またその歳差運動を半永久的に持続させることができる
(スピンメーザー)。
本講演では、核スピンメーザーを使って 129Xe の電気双極子モーメント(EDM)を
現在の上限の 2 桁下まで探索する計画について紹介する。
EDMは時間反転不変性を破っており、有限な測定値が得られると素粒子の標準理論を
超えた物理の明確な証拠となる。
上記の探索は、超対称性に基づくモデルの予言する領域に深く踏み込むこととなる。
原子核のスピンを道具として行うその他の研究について触れる。
- 連絡先: 大西 明 (x 2689)
物理コロキウム世話人: 中山隆一 (x 2696) , 北 孝文 (x 2687)