Colloquium
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Colloquium 2004
- 題目:
Submm Galaxies ― Star Forming Proto-Elliptical Galaxies @ z>2
- 講師:
有本 信雄 氏
(国立天文台光学赤外線天文学)
- 日時・場所:
2004年6月24日(木曜日) 16:30から
物理学専攻 大学院講義室(2-211)にて
- 要旨:
宇宙の階層的構造形成論では楕円銀河はガスの多い銀河が比較的最近に合体して形成される。その時期については当初はz<0.5で起きたとされていたが、最近の
観測との不整合を正すためにz<1.5といわれるようになった。しかしながら、SCUBA
などのサブミリ波で観測されるスターバースト銀河の中には星生成率が1000Mo/yrにも達するものが
あり、もし、バーストが108億年続くとすれば(これはもっともな仮定である)、バー スト期間中だけで1011Moの銀河が誕生することになり、楕円銀河の原始状態であることが十分に 考えられる。これらの銀河はサブミリ銀河と呼ばれ、その平均の赤方偏移はz〜2.4である。即
ち、楕円銀河は階層構造形成論が予測するよりも遙に過去に誕生している可能性が強い。講演ではサ
ブミリ銀河や最近すばる望遠鏡とVLT望遠鏡の共同研究で発見されたBzK天体が原始楕円銀
河であるかどうかを実証的に考察する。
- 連絡先: 羽部朝男 (x 2693)
物理コロキウム世話人: 中山隆一 (x 2696) , 北 孝文 (x 2687)