Colloquium 2001
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Colloquium 2001
以下のように物理コロキュウムが予定されています。皆さん奮って御参加下さい。
- 題目:
Bi2Sr2CaCu2O8+yにおける新しい磁束状態
―交差格子状態―
- 講師:
為ヶ井 強氏
(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻助教授)
- 日時・場所:
2001年7月18日(水曜日) 16:00から
物理学専攻 大学院講義室(2-211)にて
- 要旨: 通常の超伝導体において量子化磁束(磁束)はライン状の形態をとる。一方、異方性の大きな高温超伝導体では、各超伝導面上においてのみ定義されたパンケーキ磁束と超伝導層間に局在したジョセフソン磁束の2種類が様々な現象を引き起こす。特に異方性の大きなBi2Sr2CaCu2O8+yにおいては、これら2つの磁束ユニットがほぼ独立に振る舞う新しい基底状態(交差格子状態)を考えることにより、観測される様々な現象を矛盾なく説明できることが明らかになってきた。このセミナーでは、局所磁場測定法を用いて決定された交差格子状態の特徴、広い磁場-角度範囲にわたる相図、交差格子状態の直接観察、交差格子状態を利用した相図の研究、および磁気光学差像法による磁場プロファイルおよび磁束格子融解転移の観測結果を紹介する。
- 連絡先: 小田 研 (x3575) <moda@sci.hokudai.ac.jp>
物理コロキウム世話人:
北 孝文 (x 2687) <kita@phys.sci.hokudai.ac.jp>
末廣一彦(x 2686) <suehiro@particle.sci.hokudai.ac.jp>