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Colloquium 2001
以下のように物理コロキュウムが予定されています。皆さん奮って御参加下さい。
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題目:
結合振動子系における巨視的同期現象
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講師:
大同 寛明 氏
(大阪府立大学大学院工学研究科教授)
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日時・場所:
2001年11月7日(水曜日)16:30-
物理学専攻 大学院講義室(2-211)にて
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要旨: 自然界には、自発的に時間的なリズムをしめす系が数多く見られます。このような系は通常、非常に多くの振動子が互いに結合してできており、それらの振動が互いに同期する(引き込む)結果、全体として一つのリズムが生まれるのです。はるかニューギニヤの島々では、多数の蛍が木に集会し、夕暮れから夜明けまで、木全体が規則正しく点滅をくりかえすのが観察されていますが、これなどはもっとも美しい例です。また、我々自身を含む生物は、日々、睡眠と覚醒のサイクルをくりかえすことによって外界に適応していますが、これも重要な例です。このような現象は物理や化学に関連する多くの系でも見られますし、脳・神経系における情報処理においても基本的な役割を果たすものと考えられています。このコロキウムでは、このように多数の振動子が互いに同期する(引き込む)現象(巨視的同期現象)を数理的に解明し応用するために発展しつつある、振動子集団(大自由度結合振動子系)の動力学について、基礎から始め、最近の展開までを紹介します。特に、もっとも研究の進んでいる平均場型結合系(uniform
all-to-all coupling)おける引き込み相転移の理論に焦点をあてます。
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連絡先: 奥田 浩司 (x 3442)<okuda@statphys.sci.hokudai.ac.jp>
物理コロキウム世話人:
北 孝文 (x 2687) <kita@phys.sci.hokudai.ac.jp>
末廣一彦(x 2686) <suehiro@particle.sci.hokudai.ac.jp>