Colloquium @ Division of Physics, Hokkaido University
Colloquium, 2000
Division of Physics, Grad. Sch. of Sci., Hokkaido Univ.
以下のように物理コロキュウムが予定されています。
皆さん奮って御参加下さい。
URL of this page is
<http://phys.sci.hokudai.ac.jp/Colloq/Kagoshima2000.html>
Colloquium
1997
1998
1999
2000
題目:
1軸性ひずみ法による有機導体の物性制御
講師:
鹿児島 誠一氏
(東京大学大学院総合文化研究科教授)
日時・場所:
平成 12 年 10 月 25 日(水)16:00-
物理専攻 大学院講義室 (2-2-11)にて
要旨: 有機導体は柔らかいので,10kbar程度の低圧力で格子定数を
数パーセント程度縮めることができ,さまざまな物理量が静水圧を
パラメターとして測定されてきた。密度波や超伝導など,多彩な
電子状態とその移り変わりは,温度−圧力相図のなかで発見されてきた。
「静水圧」はあくまで実験上のパラメターであり,
電子状態の議論において,静水圧の効果は一般に体積効果として扱われる。
しかしながら,有機導体のような異方性物質においては,体積効果による
議論は隔靴掻痒の感がある。われわれは,ポアソン効果を抑制して,
狙った方向にだけ格子定数を縮められる1軸ひずみ法を開発し,
いくつかの有機導体の電子状態の制御を試みた。
この方法によって,超伝導相の誘起,高い臨界温度の実現,
異なる物質の電子状態の統一的理解などの成果を得た。
実験技術の概要を紹介し,得られた結果の考察をする。
連絡先: 野村 一成 (x4430)
<knmr@phys.sci.hokudai.ac.jp>
物理コロキウム世話人:
河本 充司 (x 4423)
<atkawa@phys.sci.hokudai.ac.jp>
大西 明 (x 2689)
<ohnishi@nucl.sci.hokudai.ac.jp>