Colloquium @ Division of Physics, Hokkaido University
Colloquium, 1999
Division of Physics, Grad. Sch. of Sci., Hokkaido Univ.
以下のように物理コロキュウムが予定されています。
皆さん奮って御参加下さい。
URL of this page is
<http://phys.sci.hokudai.ac.jp/Colloq/Colloq-1999/colloq.html>
Colloquium
1997
1998
1999
2000
題目:
Kleeneの標準形定理とλ-モデルでのD〜=[D→D]
講師:
清水 義夫(千葉工業大学工学部教授)
日時・場所:
平成11年10月8日(金)15:30 〜 17:00
物理大学院講義室 2ー211にて
要旨: 30年代から50年代にかけての計算論では,部分帰納的関数などを中心に,その議論が
展開されていた.それに対し,70年代から今日にかけての計算論では,λ-計算やそのモデルな
どを中心に,その議論が展開されている.しかしこれらの二つの計算論は,同じ計算論であり
ながら,だいぶその趣を異にしており,改めて,両者の関係を考えてみることが必要となる.
そこで今回のコロキアムでは,部分帰納的関数の基本定理である標準形定理と,λ-モデルでの
基本的関係であるD〜=[D→D]との対応に注目し,
それを手がかりに,二つの計算論がやはり本質
的には同じ事態を問題にしていることを指摘してみる.
<付録> 対角線論法: Cantorの定理,Goedelの不完全性定理,帰納理論の帰納定理など,
重要な基本定理が,いわゆる対角線論法によって証明されることは,よく知られている.しか
し改めて,対角線論法とはどんな論法か,と問われるとき,ちょっと解答にとまどってしま
う.そこで今回のコロキアムでは,対角線論法の核心が何かを明らかにし,試論的にその定式
化を試みる.
(コロキウム委員からの注: 題目、及び文中の 〜= は、
〜 が = の上にのった記号です。また、Goedel (ゲーデル) の oe は、o ウムラウト です。)
連絡先: 石垣壽郎 (x 4420)
物理コロキウム世話人:
川端 和重 (x 2681)
<kaw@skws.sci.hokudai.ac.jp>
大西 明 (x 2689)
<ohnishi@nucl.sci.hokudai.ac.jp>