Colloquium @ Division of Physics, Hokkaido University
Colloquium, 1998
Division of Physics, Grad. Sch. of Sci., Hokkaido Univ.
以下のように物理コロキュウムが予定されています。
皆さん奮って御参加下さい。
URL of this page is
<http://phys.sci.hokudai.ac.jp/Colloq/Colloq-1998/Shiba.html>
Colloquium
1997
1998
1999
Title:
CeB6:八極子(octupole)モーメントが重要なf電子系
講師:
斯波弘行(東京工業大学・理工・教授)
(by Prof. Hiroyuki Shiba (Tokyo Inst. of Tech))
日時・場所:
平成10年10月14日, 16:00 - 17:00
大学院講義室 (2-211)にて
(
16:00-17:00, October 14, 1998
@ Lecture Room (2-211)
)
要旨:
CeB6は、
Ceを高密度にふくみながら近藤効果を示すいわゆる高密度近藤化合物
としてかなり以前から知られている。3.3K以下で四極子(quadrupole)秩序、さらに2.
3K以下で反強磁性秩序を起こす。この物質の物性は1980年代に調べられ、理論的に
は大川房義氏の研究などがある。しかし、中性子散乱実験とNMRが互いに相容れない結
論を主張し、研究は暗礁に乗り上げていた。
本講演では、これまで余り注意されてこなかった「八極子(octupole)モーメント」
が非常に重要で、それを考慮すると、NMRの結果は中性子散乱と矛盾なく解釈可能で
あることを述べる。また、なぜ八極子モーメントがCeB6で重要になるのか、
について推論を行う。このCeB6の例を通して、
f電子系の奥深さ、理論的には対称性についての考察の重要さ、などに触れたい。
連絡先: 網塚 浩 (x 3484)
<amiami@phys.sci.hokudai.ac.jp>
物理コロキウム世話人:
大西 明 (x 2689)
<ohnishi@nucl.sci.hokudai.ac.jp>
網塚 浩 (x 3484)
<amiami@phys.sci.hokudai.ac.jp>