Colloquium @ Division of Physics, Hokkaido University
Colloquium, 1997
Division of Physics, Grad. Sch. of Sci., Hokkaido Univ.
以下のように物理コロキュウムが予定されています。
皆さん奮って御参加下さい。
URL of this page is
<http://phys.sci.hokudai.ac.jp/Colloq/Colloq-1997/sekika.html>
Colloquium
1997
1998
1999
題目:
半磁性半導体のMn発光と
局在d電子多重項間のエネルギー伝達
講師:
山本 夕可
(by S. Yamamoto)
日時・場所:
1月12日 16:30から
大学院講義室 (2-211)にて
(
1/12 (Mon) 16:30-
@ Lecture Room (2-211)
)
要旨: II-VI属半導体のカチオンの一部をMnで置き換えたものは半磁性半導体と呼ばれ、
半導体的な性質と磁性的な性質を併せ持つため、またMn濃度を制御することによって
禁制帯の大きさや磁性の強さなどを連続的に制御できるために活発な研究の
対象になっている。
カチオンを置換したMnは(3d)$^5$の電子配置をとり、スピン5/2を持つが、
これがバンド電子や他のMn原子と相互作用することによって多彩な
物理現象を引き起こす。
中でも光物性の見地から興味深いものに、Mnのd電子の内部遷移による
発光がある。この発光は局在d電子多重項間の遷移として、その温度変化や
発光エネルギーの大きさが説明されるが、それだけでは説明のつかない
特異なふるまいも多く、d電子とバンド電子の混成を考えた詳細な考察が
必要と考えられている。
最近の光電子分光やMn励起による光伝導等の結果からは、Mnの電子状態
の理解には電荷移動状態との配置間相互作用を考えることが重要であると
指摘されており、これがMn発光の振舞いの理解にも重要であると思われる。
今回のコロキウムでは半磁性半導体のd電子状態と研究室でこれまで
行ってきたMn発光に関する実験の結果を紹介する。
連絡先: コロキウム委員(大西、網塚) (x 2689)
<ohnishi@nucl.sci.hokudai.ac.jp>
物理コロキウム世話人:
大西 明 (x 2689)
<ohnishi@nucl.sci.hokudai.ac.jp>
網塚 浩 (x 3484)
<amiami@phys.sci.hokudai.ac.jp>