Colloquium
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List
Colloquium 2003
- 題目:
ペロフスカイト遷移金属酸化物における、
格子ひずみと磁気秩序と軌道秩序
- 講師:
寺倉清之(北海道大学創成科学研究機構 教授)
- 日時・場所:
10/29(水) 16:30-17:30
大学院講義室 2-2-11
- 要旨:
d バンドが部分的に占有された遷移金属酸化物においては、軌道の自由度が重要な役割を果たす。格子歪、軌道、スピンの間に強い相関があり、わずかの格子歪が軌道秩序を生じ、それが磁気秩序に影響を与える。多くのそのような例があり、それらを概観した上で、本講演では主として、Ca2-xSrxRuO4系について詳しく議論する。x=2のリミットでは、Sr2RuO4は常磁性金属で、低温で超伝導になる。一方、x=0のリミットのCa2RuO4は、反強磁性の絶縁体である。興味深いことは、SrとCaは周期律表では同じ列に属しており、イオン半径がわずかに違う以外は非常に似た元素であるにも拘わらず、こうした大きい物性の変化を引き起こすことである。
- 連絡先: 石川健三(2688)
物理コロキウム世話人:
山本昌司 ( 4月-9月) (Tel: 2681; E-mail: yamamoto@phys.sci.hokudai.ac.jp)
中山隆一 (10月-3月)(Tel: 2696; E-mail: nakayama@particle.sci.hokudai.ac.jp)